藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
元リクルート、義務教育初の民間校長として和田中の校長を勤めたことでも有名な藤原和博さんの本。
「100人に1人」になれる7つの条件をクリアすれば、無理しなくても、誰でも食べていける! と提案。
まずは全ての人に共通する3条件をクリアして「8分の1」の人になれとのこと。
その3条件とは
「パチンコしない」
「ケータイゲームしない」
「月一冊以上、本を読む」
の3つ。
そのあとの4条件は、自分の価値観によって変わる。
藤原さんはその価値観を4つに分けます。
①「力」を求める社長タイプ
②「技」を求める自営業タイプ
③「つながり」を求める公務員タイプ
④「好き」を求める研究者タイプ
各タイプをざっと読んで「この条件は無理だなー」「この条件をクリアすることに興味がないな」というものを除いていくと、わたしなら④のタイプが近そう。
「好き」というのは「ほっといてもやっちゃうこと」だそうなので、わたしなら「読書」か「勉強」か「インテリア関係のこと考える」とか、その辺かしら。
あと、〇〇セラピストとして、好きな分野のことと掛け合わせることで、新しい職業が生まれる話。これも面白い発想。
娘はどうなるのかな、とかも考えつつ、
いつも未来を見据えてかける言葉を選びたいものだと改めて思った次第でした。
魔法のコンパス 道なき道の歩き方
久しぶりに面白い本に出会いました。
書いてあることすべてに賛同。
著者は、漫才コンビ「キングコング」の西野亮廣さん。
西野さんの存在は、勿論まえから知っていたけど、この本を読むまで「よく炎上してるな」「M-1グランプリ出てたな」「相方はえみちゃんねるで見るけど、西野さんはあんまりテレビでは見なくなったな」というくらいの認識でした。
ところが、この本を読んでその認識は大きく塗り替わって、むしろファンになった。
この人はみんなの何歩も先を歩いてるから、多くの人は彼を理解できなくて叩くんだな、と。
あっという間に読めるので、ファンの方もアンチの方も、読んでみるのをオススメします。
私が「ほ〜〜!」となったところを抜粋。
「本は立ち読みじゃなくて、気になったら買う。立ち読みばかりして、買わないでいると、自分が興味のある情報しか入ってこなくなるので、頭がカチコチになっちゃう」
「SNSは拡散装置ではなく、個人と個人を繋げるツールであり、一万人に網をかけるよりも、一対一を一万回したほうが効率がいい」
「人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応してない」
「学校の先生は『お金』の話をしてくれない。してくれないわけじゃなくて『できない』と表現したほうがいいかもしれない。こんなこと書いちゃうとバチクソに怒られるけど、“ほとんどの先生”には社会経験がない」
「『イジメやめようぜ』ではイジメは無くならないわけだ。娯楽なんだもん」
などなど。
ほかにも金言がたくさん載ってる本。
西野さんはみんなの何歩も先を歩いて、実践している人だから
子供を持つ人は
そんな西野さんが何を考えているのか
知っておくといいんじゃないかと思いました。
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち
著者自身が「うつ病」というトンネルから「抜け」た経験をもとに、同じようにうつ病から回復した人たちの例がたくさん紹介されたコミック本。
うつ病のきっかけ(トリガー)となるものは、気温差や気圧の差といった些細なものもあること、真面目すぎる性格や被害妄想的な考え方など、よく耳にするが、ホントわたしの母には当てはまりすぎるほど当てはまってるなあと思いながら読みました(わたしの母はうつ病)
この本の中にも、「葬式と結婚式は休みなさい」と医者に言われて、「そんな発想、あるの!?」って気が楽になった、というエピソードがありましたが、
真面目すぎたり、悲観的な母に「あれもこれももうやらなくていいよ」「うまくいくから大丈夫だよ」と言っても、なかなか頑固だから(頑固な故、うつ病になるんだろう)聞く耳持ってくれなかったりする。
医者に言われたら、素直に耳を傾けるのだろうか。私のプレゼン力不足なのだろうか。ずっとわからないでいる。
ただ、この本の中に、年と共にうつ病は解消すると書いてはいたが「老人性うつ」っていうのもあるって聞くし、なかなかこの「うつ」というやつと縁を切るのは難しそうなのでした。
帰ってから作れるおかず 200
本当に「帰ってから作れ」て、「おいしい」レシピしか載っていないので、私はこの本のおかげで料理が苦痛じゃなくなりました。
この頃の私の料理といえば、
■この本を参考に「おいしそう」「作りたい」レシピから、いくつかピックアップ
■ピックアップしたレシピに登場する食材を週1のお買いものでまとめ買い
■肉や魚は買ってきてすぐ冷凍
■ピックアップしたレシピから、次の日に作るものを選ぶ(レシピがだいたい2人分なので、3人家族の我が家は、2レシピ選ぶことが多い)
■冷凍してあった、肉や魚で必要なものを前日の夜に冷蔵室に移動させる
■次の日、帰宅したら子どもにテレビを見せている間に料理
という流れに。
作り置きが流行っているので、私も一時は取り入れていましたが、割とすぐ飽きてしまったけど、このレシピ本を使った料理は自分に合っていたようで、まだまだ続けられそう。200レシピ、全部作るのがとりあえずの目標。
ちなみに「帰ってから作れる」レシピとは
■ふたして煮るだけ
■肉を焼くだけ
■チンして焼くだけ
■フライパンひとつ
■素材3つまで
■15分以内
■ワンプレート
■調理器具を上手に使う
と、工夫が盛りだくさん。この本をつくった人はスゴイ!
値段も750円と破格。こんなに使えるレシピ本はほかにないと思います。
育児や仕事に追われて、料理のモチベーションが下がっている人、料理なんて好きでもないのに家族のために仕方なくしている人に、ぜひオススメします。
3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法
主婦歴20年、3人の子供を育てつつ、仕事もしている尾崎友吏子さんが、効率よく家事をこなしつつ、子どもにもゆとりを持って接することができるほど、快適に暮らす方法を模索し確立するまでを、詳細に記した本。
著者の尾崎さんという人には「スゴイ」の一言に尽きます。お子さんを3人も育てる忙しい日々の中でも、諦めずに試行錯誤を積み重ねて、最高に効率よく、家事を回す方法を確立する、その姿勢。
快適に暮らすには、自分にとって何が快適で何が不快なのか、何が必要で何が不必要なのか、いつもいつも自分に問い聞かせて、その感覚を研ぎ澄ますことが何より大事なんだな、と気付かされます。
私も、主婦歴丸6年で、少しずつ、効率よく家事ができるようにはなってきた気がしますが、この本を読んで、自分の家事のまだまだ非効率なところが炙り出されたので、主婦歴20年の50歳までに、もっともっとブラッシュアップしていきたい!と、火が付きました。
また、尾崎さんの経歴にも惹かれます。私もいつか、2級建築士を取りたい、中古マンションをリノベーションしたいな、って改めて思いました。
万寿子さんの庭
20歳の主人公・京子と78歳の万寿子さんというおばあさんが半世紀の年齢差を超えて「友達」になる様子を描いた小説。
初対面なのに「斜視」である京子にいきなり「寄り目」だ「ブス」だの、ズケズケ言ってしまう、チョット風変わりな万寿子さん。
いろんな嫌がらせを受けて、怒り心頭の京子だったが、この「普通じゃない」万寿子さんとのやりとりを通じて、意外にも2人は友達になっていく、、というあらすじ。
大人になれば、持病とか、見た目の話とか、勤務先企業名とか、出身大学とか、誰かの「コンプレックス」に繋がるようなことは、普通、話題にしなくなる気がします。
でも、万寿子さんと京子のやりとりや、京子とほかの登場人物とのやりとりを読んで、そういう気遣いが人の心に壁を作ってしまうんだな、と気づかせてくれる本でした。
ここ1年くらいで、ようやく自分のことを素直に人に話せるようになってきたような気がする私。引き続き、自分の心に嘘をつかずに生きていきたいな、と思ったのでした。
京子の母親は白血病で私と同じ病気で、京子が子ども時代に亡くなるという設定。更に、主人公も斜視という悩みを抱えている。病気を抱えた家族がいる世界はどういう世界なのか、フィクションだけど、読んでいるとリアルに想像ができる。病気を抱えていきているのは、私だけじゃない、と勇気が出てくる。
いわたさんが私に伝えたいことがなんとなく、わかってきたような気がする。