美大とかに行けたら、もっといい人生だったのかな。

 

タイトルの通り、主人公(著者)が「美大とかに行けたら、もっといい人生だったのかな。」と考えてることから端を発して始まる、ちょっと変わったコミックエッセイ。

著者は幼い頃から絵が好きだったからイラストレーターになりたかったけど、美大には行かせてもらえず、
専門学校から小さなデザイン会社に就職、そこから無事に独立して夢のイラストレーターになれたのに、満たされない日々、、

後半は自分の内面の話ばかりで(映画「インサイド・ヘッド」みたいな感じで感情同士が喋ったり喧嘩したりする)
だんだんタイトルとは違う感じになっていくけど、

とにかく、自分が満たされないのは「美大を出てない」こととは関係がない、と気がつくまでが描いてある。

途中、感情がいっぱい出てきてちょっとわけわからなくなるけど、
なんとなく自分が考えてることと似てる気もして、結論を予想しながら読んだ。

私も美大に行きたかったのに行かせてもらえなくて、それは結構最近まで心の中に引っかかってて、時々思い出しては落ち込んだり、イライラしたり、美大出てる人見て、羨ましくてイライラしてたけど、美大に行けなかったことだけじゃなくて、その当時、親に自分を信じてもらえなかったことに傷ついてたのかもなー、とかだんだん考えられるようになったら、もうそのことを考えることはほとんどなくなった。

時代的にも大学出てればいい、っていう時代じゃなくなってきたしなー。

自分も世の中も変わるもんですね、って
つくづく思いました。

人生、楽に稼ぎたいなら不動産屋が一番!

amazonべストセラーランキングで上位にあったので、うっかり購入。不動産好き、宅建も去年勉強してた(でも途中で挫折して受験せず)身としては、どうしても読んでみたかった本でした。

著者は、地方都市で不動産業を営んでいる50代の男性。

この本からは、著者の不動産業に対する愛情がすごく伝わってくるのでした。

なので、本を読んだ私の結論としては「不動産屋は、誰でもが楽に稼げるというわけではなくて、結局は、好きじゃないと稼げないだろう」というものでした。

宅建択一試験のみで面接もないので、受かりやすいとはいえるけれども、覚えなければいけない知識の量はかなりあるので、簡単な資格とは言えないし、資格をとったあとも、扱う商品(不動産)の金額がかなり高いので、いい加減に仕事をすすめていては、顧客の信頼を失うだろう、というのはどんなビジネスでも同じだと思う。

それでも、私はこの著者同様、不動産が好き、ということが再認識できたので、いつか取得してみたい資格であることは変わらないと思った。おすすめの参考書の紹介(下記の本)もあったので、次はそれを使って勉強してみたい。(前回はu-canで勉強したけど挫折したのでした)

ニュータウンは黄昏れて

バブル崩壊前に東京郊外のマンションを5200万円で買ってしまった一家が、バブル崩壊後にその住宅ローンに苦しめられながらも、どう生きていくのか、マンションの理事会の様子や、フリーターの娘の恋愛事情なども織り交ぜて描かれた社会派の小説。

読み始めは少し暗い印象の物語だったが、中盤にいろんな救世主や救世主のような厄介人物が登場してどんどん引き込まれてあっという間に読了。

「不動産」好きで、住宅ローンの世話になっている身としては、感情移入してしまう作品でした。どういう家に住むのか、自分にとってのしあわせは何かなど、いろいろと考えさせられました。

「住宅ローンを組んでいる人」「これから家を買おうとしている人」は読んでおいて損はないと思います。

ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術

人気精神科医・ゆうきゆう先生が教えてくれる、やられっぱなしにならず、ストレスがたまらなくなる「コミュニケーション能力」の高め方の本。

 

さて、ここでクイズ。

「きみってよく、カメみたいだって言われない?」

あなたは、ちょっとイラッと来る皮肉を言われました。さて、こんなとき、どうするのが一番でしょうか?

 

①「人のこと言えるんですか?」
②「ごめんさない、、、」
③「どういう意味でしょうか?」
④無言のまま、反論しない。

 

 

正解は③だそう。

言った相手は、発言した手前、それをさらに説明しなくてはならなくなります。実際に、何かを分かりやすく説明するというのは、かなり大変なこと。それだけでも、相手の気勢は削がれます。

一番、ダメなのは④無言のまま、反論しない。
言われたほうは「どういう意味だろう、、。まさか、、!?」というように、自分で考えることになり、このように自分で考えて答えを出してしまうと、ハッキリ悪口を言われるより、ずっと心に響いてしまうそう。

わたしは、④のパターンしがちだわ、、💦

自分にとって、言われたくないことを突然言われた時、人はなかなか咄嗟に言い返せないもの。
あとになって「あのとき、ああ言ってれば」とか「なんであんなにひどいこと言われたのだろう」などと、ぐるぐる考えてしまうと、さらにストレスが溜まります。
だから、やり込める必要はなくても、さらっと、後腐れなく言い返す「スキル」が大事なんだな。

モモ

改めて読んだら、やっぱり面白かった。
子供時代に一度読んだときは
時間泥棒に時間を奪われた世界って
恐ろしいな、って
思ってたはずだけど、
いま読むと、


子供を世話する時間ない
ゆっくり遊ぶ時間ない
友達に会う時間ない
、、、
という時間を奪われた大人たちの姿と自分が重なりまくり。
いったい全体、わたしは何に追われてこんなにせわしなく生きているんだろうと、ふと、きちんと考えてみたくなった。
人生を見直すのにちょうどいいかも。

「北欧、暮らしの道具店」店長のフィットする暮らし

人気のネットショップ「北欧、暮らしの道具店」の店長、佐藤友子さんの暮らし方や、大切にしている考え方などが書かれた本。
おしゃれな暮らしの指南書かと思いきや、それだけではなかった。
前書きが終わってすぐの
「chapter1」に書いてあった文書に心を掴まれる。
「家は、乗り物と同じだと思っているんです。目的地(=理想の暮らし)に到着するために乗っているもの。家自体が目的地になることはないし、家を買ったら理想の暮らしが手に入るわけでもない。自分の思い通りの空間を一からつくることには、もちろんあこがれています。でも、子どもの学校のことなど、優先順位で考えると、今のところ、乗り換えができる"乗り物"(=賃貸)のほうが、自分に"フィットする暮らし"です」
佐藤さんのこの考え方にすごく共感を覚えた。というか、わたしがこの頃感じていたことと似ていて、それでいいんだよと後押ししてもらったような感覚だろうか。
賃貸万歳!ってことじゃなくて、
子どもがいたら、自分が「おしゃれな家に住みたい」というようなことはやはり優先順位さがるのは仕方ないし、
私にとっては、家をきれいにすることの目的って、つまるところ、家族がみんな元気に会社や保育園に行けることや、自分が体調不良のときに、しっかり休むためなんだな、と思うようになった。
おしゃれなお部屋に住むインスタグラマーの方の写真を見て、憧れる気持ちは勿論あるけれど、どう頑張ってもその素敵な部屋に自分の家がならず(センスがないだけだけど)また忙しい日々にその努力をする気にもなれず苦笑、辿り着いたのが、佐藤さんがおっしゃっているような考えだったような気がする。
とはいえ、私の目からするとすごくおしゃれに暮らしている佐藤さん。色々真似させていただく予定 笑 (おしゃれに暮らしたい気持ちはやっぱり捨てきれないのです汗)

正しい家計管理

「どんぶり勘定は低収入より、恐ろしい。」

この本を読んで1年くらい経ちますが
帯に書いてあるこの言葉を今でもしょっちゅう思い出す。

普通はお金がない、となると
お金をもっと稼がなかければ、という発想になると思います。
でもそもそもお金がない理由がなぜなのか、を考えて、浪費してしまう習慣を改めない限り、
収入が増えてもまた同じことの繰り返しになるということなのだそう。

この本を読む前の私は
それこそ「どんぶり勘定」で
何にいくらお金を使っていたのか
把握できておらず、
気が付いたら家計の口座のお金がすごく少なくなっていました。
「子どもが小さいうちは仕方ない」
「時間ができたら、きっちり管理しよう」などと自分に言い訳をして、適当に管理をしていたのです。

でも、それではいけないとこの本を読んで気持ちを改め、レシートを残して記録するという作業を始めました。
自分のおこずかいに関しては
携帯のアプリを使って出費管理をしていたら、見事に無駄遣いが減り、
またどういったことにお金を使うのと自分の心が満足するのか、ということもわかってきました。
「家計簿をつけよう!」というキャッチコピーは雑誌で見かけたりするけど、大事なのは家計簿をつけることじゃなくて「支出管理」をすることなんだ!ってすごく実感できた。

収入が低くても
「支出管理」がきちんとできていれば
それなりに生きていけます。

そして、30代半ばになれば
「支出管理」をいい加減にしていたが故に
夫に離婚を言い渡された人や
浪費する習慣を改められなくて
カードローンに手を出してしまい
利息を払ってばかりで更にお金が足りなくなる人なんかを周囲にちらちらと見かけることが増えてきました。

よい習慣は裏切らないし、
未来の自分を助けてくれる。
35年生きて、すごく大事なことに気が付いた気がします。