予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える

「予防接種を受けるかどうか、お母さんが判断してください。」


そんなこと言われても、産後の寝不足の頭で、まともに判断できないし、そもそも予防接種とはどういったもので、いつ何回受ければいいのか、誰も教えてくれないまま、気が付けば子どもはもう3か月。生ワクチンのBCGを接種するタイミングでした。早い人は、2か月でヒブと肺炎球菌ワクチンをすでに接種してるとかその時に知り、「出遅れた~」と、非常に焦ったものです。


この本を、妊婦のときに読んでいたらそんな失敗もせずに済んだのにって今になって思います。


予防接種に対する基本的な考え方は、予防接種を受けた場合の病気にかかる確率と、予防接種後の副反応が起こる確率を知り、2つを比較して、リスクの低いほうを選びましょうというもの。
この考え方に基づくと、やはり予防接種はなるべく受けられるものはすべて受けたほうがよいという結論になります。

 

ある助産師さんは、私に「予防接種はなるべくしないほうがいい」と言った。でもなるべくってどこまで減らすの?どれは最低限受けなきゃいけないとか、その根拠は?とか教えてほしいけど、その辺は曖昧な答えだったりする。


ナチュラル思考に染まってる人で、「一本も打ちません」なんて極端な人も、ネット上なんかには稀にいるから、新米ママさんは惑わされるのだ。

 

この本に、日本の予防接種にはビジョンがないって書いてたけど、まさにその通りの気がする。ビジョンがないから、いろんな立場の人がいろいろ言って、どういうスタンスで予防接種と向き合ってよいかわからず、周りは混乱してしまうんじゃないだろうか。