ニュータウンは黄昏れて

バブル崩壊前に東京郊外のマンションを5200万円で買ってしまった一家が、バブル崩壊後にその住宅ローンに苦しめられながらも、どう生きていくのか、マンションの理事会の様子や、フリーターの娘の恋愛事情なども織り交ぜて描かれた社会派の小説。

読み始めは少し暗い印象の物語だったが、中盤にいろんな救世主や救世主のような厄介人物が登場してどんどん引き込まれてあっという間に読了。

「不動産」好きで、住宅ローンの世話になっている身としては、感情移入してしまう作品でした。どういう家に住むのか、自分にとってのしあわせは何かなど、いろいろと考えさせられました。

「住宅ローンを組んでいる人」「これから家を買おうとしている人」は読んでおいて損はないと思います。