The Power of Habit: Why We Do What We Do in Life and Business

習慣の力について書かれたビジネス洋書。

 

習慣には、その行為を行う「きっかけ(=cue)」と、その行為を行うことで得られる「報酬(=reward)」が必ずある。という内容が書かれていました。例えば、タバコを吸う、という習慣は、「お酒を飲む」「他人が吸っている」「退屈」など、何かきっかけがあり、タバコを吸うことで、「リフレッシュ」できるなど、何かしらの報酬を得ているから、やめられない=習慣化する、ということだそう。

 

ある習慣を辞めたければ、「きっかけ」が何かを知ること、その「きっかけ」がどんな頻度で起きているかなどを知ることが近道とあります。

 

私は、仕事中にお菓子を食べるのが辞められなくて困っていました。

どういうときにお菓子が食べたくなるのか考えてみたところ、「やることがなくて、退屈なときか、仕事のやる気がおきないとき」だとわかりました。(=きっかけ)

それから、その「きっかけ」が訪れると、お菓子を食べる以外のことで、気を紛らわせてみることにしました。(会社内を散歩したり、気の合う同僚と話したり)

また、完全にお菓子を辞める自信がなかったので、お菓子の代わりに食べてもよい「シュガーレスガム」と「食塩無添加のローストナッツ」を常備して、何か食べたくなった時は、ビスケットやチョコレートの代わりに食べてみることにしました。

この本を読み始めたのが11月の初旬。今、1か月半ほどたちましたが、日中、お菓子はほとんど食べずに過ごせています。

この本には、ひとつのよい習慣が身に付くと、ほかにもどんどんよい習慣が増えていくとも書いてありました。

お菓子を辞められたら、今度は、食べ過ぎも辞められるようになり、ほかにも英語の本を読んだり、自分が思う、素晴らしい人間(!)になるためのいろんな習慣が身についている実感があります。

このまま続けられたら、どんな自分になれるのか、楽しみです。

 

 

自分の時間を取り戻そう

私が大好きな概念のひとつ「生産性」。超人気“社会派ブロガー" ちきりんが「生産性」という概念について、わかりやすく書いた本です。

 

子どもを生んでから、赤ちゃんが寝ている間の細切れの時間に、いかに効率よく、家事を片づけて、ゆとりの時間をつくるかを常に考えるようになったのが、私の中では「生産性」のターニングポイントだった気がします。

 

寝てる間に家事を肩代わりしてくれる「食器洗浄機」と「洗濯乾燥機」は必須アイテム。外出中にに家事を肩代わりしてくれる「ルンバ」。献立をくむ手間や買い出しの手間をなくしてくれる「食材宅配サービス(キッチンエールとオイシックス)」。火を消したあとも調理を続けてくれる「圧力鍋」などなど、私が家事を効率よく回すために導入したものはたくさんありました。

 

夫や親に頼れない中、育児しながら、仕事しつつ、家事を回すために、日々工夫をし続けたおかげで、子どもが生まれる前より、圧倒的に短い時間で、大量の家事を片づけられるようになっていたような・・・

 

ああ、そうかこれが「生産性」を高めるための工夫ってことか!と、この本を読んで、腑に落ちたのでした。

 

一方、「生産性」を高めるといえば聞こえはいいけど、「要領よくやりたい」っていうのと同じことだと思います。次女の私は、常に長女の姉の様子を見て、要領よく生きる方法を探っていきてきたのですが、「要領がいい」というのは「手を抜いてる」とか「楽しようとしてる」みたいに、悪い意味に思われることも多い気がしてました。でも、今後はそういう価値観も変わってくるとうれしいなと思います。

 

子どもと過ごす時間をもっと増やしたい人、ゆとりを持って育児をしたい人は、ぜひ読んでみてください。

すべての悩みがなくなる方法

このごろ、気が付いた「すべての悩みがなくなる方法」があります。

それは、「1か月後に自分は死ぬかもしれない」と思っていきることです。

 

「1か月後に自分は死ぬかもしれない」と思えば

言うこと聞かない娘も愛しく思える

親が病気で将来が心配でも、悩まなくなる

夫が外出先で何をしてるかわからなくても、無事に帰ってきてくれたらそれでいいと思える

日本の未来が暗くても、気にならなくなる

部屋が散らかってても、どうでもよくなる

給料が安くても、額にこだわりがなくなる

と、今抱えてるすべての悩みが解決します。

 

一方、今を楽しもう!という気持ちがより強くなります。

目の前にいる人と会うのは、今日が最後かもしれないと思えば、いつも以上に優しくできるはずだし

周りの目が気になって言えなかったことも、どうせ死ぬんだし、と思えば、遠慮なく言えるようになる。

 

このように、人生がいい方向へ転がっていきます。

この考え方は、病気と無縁の方がいきなり取り入れるのは難しいかもしれませんが、ちょっとイラっとしたとき、落ち込んだとき、モヤモヤしたときに思い出してみてください。

 

 

きみはいい子

 なかなか暗い内容の小説。でも、育児をしてる身としては非常に刺さる。引き込まれる。

 

親にごはんを与えてもらえない男の子の話、みんなの見てないところで娘を虐待してしまう母親の話、など、同じ町、同じ雨の日の午後をいろんな角度から描いた短編集でした。

 

娘が今通っている保育園には、割と似たような属性の家庭が多いようだけど、小学校に入れば、今よりももっといろんな家庭に出会うのかなとなんとなく予感がした。

 

そして、自分の子育てに自信は持てないけど、

最低限、娘にご飯は食べさせているし、娘をたたいたりすることもない私は

頑張っているよね、と自分で自分を励ますような気持ちにもなれた。

 

日々の育児にちょっと疲れた人に読んでほしいと思いました。

スタンフォードの自分を変える教室

「意志」という、とてもふんわりしたものを科学的に分析して得られた見解についてまとめられた本で、世界的なベストセラーだとか。

やらなきゃいけないことはわかっているのに、できなくて挫折した経験は誰もが持っていると思います。
この本を読めば、どうすれば、そういう失敗を減らして、やりたいことを成し遂げられるようになるのかが、いろんな角度から知ることができます。

例えば、「呼吸」を遅らせるだけで、意志力は高まる。1分間に4回から6回までに抑えればよいそうです。
また、運動によっても意志力が高まることは証明されているとか。
運動する時間がないよ、という人なら、「座りっぱなし、じっと立ったまま、あるいは横になった状態で行うこと」
「ジャンクフードを食べながらできること」以外の活動をするだけでも、意志力は高まるそうです。

絶賛ダイエット中なので、呼吸を整えて、意志力を高めたいと思いました。

発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由

NHKの「あさイチ」で自分が発達障害であることを公表した栗原類さんの手記。

 

発達障害を持つ人や発達障害を持つ人の家族が生きづらいというエピソードは、よく耳にします。

 

私の知り合いの人の息子さんが保育園で発達障害じゃないかと言われた、とか、

夫が大人になって診断を受けたら発達障害だったとか、

身近にも発達障害を持つ人やその家族がいるので

そういう人に接するたびにどういう言葉をかければいいのか

すごく難しいなって悩む。

 

私も2年前に白血病とわかってから、

命にかかわる病気を持つということはどういうことなのか

まわりに理解されたいのに全然されなくてよく落ち込むので

発達障害のことを周りがきちんと理解していないことで

落ち込む人の気持ちがなんとなく気になってしまう。

 

この本を紹介する記事をどこかで読んだときに

「アメリカでは、発達障害と診断された子とその親は、持続的に国から支援を受けることができる。(栗原類さんは、8歳のときにアメリカで発達障害の診断を受けたそう)」とか「日本の発達障害児への支援は、アメリカよりも20年遅れている」などとあり、日本も早くアメリカのようにきちんとした支援が施され、親子が孤立しないようになるといいなあと強く思います。

 

本の内容は、栗原類さんの子どもの頃から今に至るまでのいろんなエピソードや、栗原類さんの母親である栗原泉さんの手記、主治医の高橋先生の手記など、いろんな角度から、栗原類さんのことについて書かれていました。発達障害についてよく知れる上に、子どもへの声のかけ方や、栗原類さんのようにみんなに好かれる謙虚な姿勢を持つにはどう子どもに接して行けばいいのか、など、実践的なエピソードも盛りだくさんの非常に学びの多い本でした。

 

この本を読んだあとは私も娘に対して、いつもより穏やかに接するように意識したり、感情的ではなく、具体的で子どもでも理解できそうな表現で声をかけるように、と、心がけるようにできている気がする。しばらく頑張って続けたい。

楽園のカンヴァス

読み始めると面白さに引き込まれて、あっという間の読了。夢中になっているうちに、イライラがどこかに消えていくような、美しい世界観をもった本。

 

いわた書店の1万円選書でセレクトしてもらった本の1冊目。

 

著者は原田マハさんという方。

美術館の立ち上げに携わったり、ニューヨーク近代美術館に勤務したり、美術に造詣の深い人のようです。

 

いわたさんがなぜこの本を私に推薦したのかな、と時々考えながら

美術や美術館が好きだった昔の自分を思い出して

わくわくした気持ちが本作を読んでいる間、ずっと続いていたので

疲れた心が癒されていったように思います。

 

美術が好きな人で

ストレスフルな毎日を送っている人には

ぴったりな作品かもしれない、と思いました。