外国語を身につけるための日本語レッスン

日本の公立小学校では国語の授業といえば「漢字」「音読」「感想文」などが中心だと思います。担任の先生によって、力の入れ具合も全然違っていたり、教える内容も違っていたり、かなり感性よりな授業というイメージがありました。

しかし、ヨーロッパでは随分違うようです。ヨーロッパの母国語の授業(日本でいう「国語」の授業)では、論理的な文章を書くトレーニングや抽象画を見て言語に変えるトレーニングなど、「言語技術」と呼ばれる、非常に具体的なメソッドを習得する時間になっているそう。

社会人になってから、自分の日本語のスキルの低さに相当苦労をした私は、ヨーロッパの母国語の授業のように具体的なことを教えてほしかったものだと、すごく過去の国語の授業や先生を恨んだものでした。

なので、母語での言語技術が低い日本人に向けて、言語技術を身に付ければ、外国語が上手に身に付けられるようになる、というのが、著者の主張です。

この本を読んでから、なんとなく話すのではなく、常に自分が話している文章や書いている文章の主語は何で目的語は何か、論理がまともに展開しているかなど、より意識するようになり、特に子どもと話すときは、主語や目的語を省略せずに話したりを意識するように変わりました。

話はそれますが、外国語を学ぶには日本語の土台が必要なため、英語の早期教育はいろんな弊害が多いから、10歳過ぎてからくらいでいいじゃないかなあって思います。

こじらせない離婚―――「この結婚もうムリ」と思ったら読む本

結婚している人なら、一度は「離婚」の二文字が頭をよぎることがあると思います。

 

私も産後、夫とよく喧嘩したり、

私に偏りがちな育児の負担でイライラして、情緒不安定になることがよくありました。

そういうときに、私には頼れる実家がなかったので

離婚したら、一人でたくましく生きていかなきゃいけないと思うと

離婚なんてしないほうがいいよな、とよく自分の突っ走りがちな性格をストップさせていました。

 

書店でたまたま手に取ったこの本は、著者が多くの離婚相談にのってきた経験から出る、優しさの感じられる文章に惹かれて、立ち読みでは我慢できずに購入しました。

 

この本を読んで気が付いたのは、「子どもがいたら、離婚しても、子どもの父親とは一生、協力しあって生きていかなければいけない」ということでした。離婚してもしなくても、育児に置いて二人が協力しなければならないのは、変わらないことなんだな、というのがよく理解できました。

 

それからは、夫をなるべく嫌いにならないように、自分の感情に意識を置くように、私も変わったのでした。

 

子どもがもう4歳を過ぎると、随分産後の情緒不安定な感じもなくなり、また、何ども夫と衝突するたびに、お互い少しずつ成長したようで、小さくはありますが、一歩一歩、結婚生活を積み重ねていけているように、今では感じることができるようになりました。

 

夫婦関係でモヤモヤしている方、ぜひ読んでみてください。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

外資系のコンサルティング会社「マッキンゼー」で、コンサルタントと人材採用をしていた伊賀さんの本。

少し前に読んだ「ちきりん」の本と同じ「生産性」がテーマ。

伊賀さんの前著「採用基準」を読んだのは育休中でした。
すごい内容に引き込まれて興奮しながら、あっという間に読んで、「わたしもマッキンゼーで働きたかったなあ」と思ったものでした。

マッキンゼーで働くことはなかったけど、前著を読んでから、わたしは「リーダーシップ」についての考えを改めたようで、(前著はリーダーシップについての考え方が書いてあった)仕事のあらゆる面で、リーダーシップについて意識するように、スタンスが変わっていた気がします。

この「生産性」という本も、読めば必ず仕事へのスタンスが変わる本だと感じました。

多くの日本のビジネスマンにぜひ読んで欲しいなあ。

The Power of Habit: Why We Do What We Do in Life and Business

習慣の力について書かれたビジネス洋書。

 

習慣には、その行為を行う「きっかけ(=cue)」と、その行為を行うことで得られる「報酬(=reward)」が必ずある。という内容が書かれていました。例えば、タバコを吸う、という習慣は、「お酒を飲む」「他人が吸っている」「退屈」など、何かきっかけがあり、タバコを吸うことで、「リフレッシュ」できるなど、何かしらの報酬を得ているから、やめられない=習慣化する、ということだそう。

 

ある習慣を辞めたければ、「きっかけ」が何かを知ること、その「きっかけ」がどんな頻度で起きているかなどを知ることが近道とあります。

 

私は、仕事中にお菓子を食べるのが辞められなくて困っていました。

どういうときにお菓子が食べたくなるのか考えてみたところ、「やることがなくて、退屈なときか、仕事のやる気がおきないとき」だとわかりました。(=きっかけ)

それから、その「きっかけ」が訪れると、お菓子を食べる以外のことで、気を紛らわせてみることにしました。(会社内を散歩したり、気の合う同僚と話したり)

また、完全にお菓子を辞める自信がなかったので、お菓子の代わりに食べてもよい「シュガーレスガム」と「食塩無添加のローストナッツ」を常備して、何か食べたくなった時は、ビスケットやチョコレートの代わりに食べてみることにしました。

この本を読み始めたのが11月の初旬。今、1か月半ほどたちましたが、日中、お菓子はほとんど食べずに過ごせています。

この本には、ひとつのよい習慣が身に付くと、ほかにもどんどんよい習慣が増えていくとも書いてありました。

お菓子を辞められたら、今度は、食べ過ぎも辞められるようになり、ほかにも英語の本を読んだり、自分が思う、素晴らしい人間(!)になるためのいろんな習慣が身についている実感があります。

このまま続けられたら、どんな自分になれるのか、楽しみです。

 

 

自分の時間を取り戻そう

私が大好きな概念のひとつ「生産性」。超人気“社会派ブロガー" ちきりんが「生産性」という概念について、わかりやすく書いた本です。

 

子どもを生んでから、赤ちゃんが寝ている間の細切れの時間に、いかに効率よく、家事を片づけて、ゆとりの時間をつくるかを常に考えるようになったのが、私の中では「生産性」のターニングポイントだった気がします。

 

寝てる間に家事を肩代わりしてくれる「食器洗浄機」と「洗濯乾燥機」は必須アイテム。外出中にに家事を肩代わりしてくれる「ルンバ」。献立をくむ手間や買い出しの手間をなくしてくれる「食材宅配サービス(キッチンエールとオイシックス)」。火を消したあとも調理を続けてくれる「圧力鍋」などなど、私が家事を効率よく回すために導入したものはたくさんありました。

 

夫や親に頼れない中、育児しながら、仕事しつつ、家事を回すために、日々工夫をし続けたおかげで、子どもが生まれる前より、圧倒的に短い時間で、大量の家事を片づけられるようになっていたような・・・

 

ああ、そうかこれが「生産性」を高めるための工夫ってことか!と、この本を読んで、腑に落ちたのでした。

 

一方、「生産性」を高めるといえば聞こえはいいけど、「要領よくやりたい」っていうのと同じことだと思います。次女の私は、常に長女の姉の様子を見て、要領よく生きる方法を探っていきてきたのですが、「要領がいい」というのは「手を抜いてる」とか「楽しようとしてる」みたいに、悪い意味に思われることも多い気がしてました。でも、今後はそういう価値観も変わってくるとうれしいなと思います。

 

子どもと過ごす時間をもっと増やしたい人、ゆとりを持って育児をしたい人は、ぜひ読んでみてください。

すべての悩みがなくなる方法

このごろ、気が付いた「すべての悩みがなくなる方法」があります。

それは、「1か月後に自分は死ぬかもしれない」と思っていきることです。

 

「1か月後に自分は死ぬかもしれない」と思えば

言うこと聞かない娘も愛しく思える

親が病気で将来が心配でも、悩まなくなる

夫が外出先で何をしてるかわからなくても、無事に帰ってきてくれたらそれでいいと思える

日本の未来が暗くても、気にならなくなる

部屋が散らかってても、どうでもよくなる

給料が安くても、額にこだわりがなくなる

と、今抱えてるすべての悩みが解決します。

 

一方、今を楽しもう!という気持ちがより強くなります。

目の前にいる人と会うのは、今日が最後かもしれないと思えば、いつも以上に優しくできるはずだし

周りの目が気になって言えなかったことも、どうせ死ぬんだし、と思えば、遠慮なく言えるようになる。

 

このように、人生がいい方向へ転がっていきます。

この考え方は、病気と無縁の方がいきなり取り入れるのは難しいかもしれませんが、ちょっとイラっとしたとき、落ち込んだとき、モヤモヤしたときに思い出してみてください。

 

 

きみはいい子

 なかなか暗い内容の小説。でも、育児をしてる身としては非常に刺さる。引き込まれる。

 

親にごはんを与えてもらえない男の子の話、みんなの見てないところで娘を虐待してしまう母親の話、など、同じ町、同じ雨の日の午後をいろんな角度から描いた短編集でした。

 

娘が今通っている保育園には、割と似たような属性の家庭が多いようだけど、小学校に入れば、今よりももっといろんな家庭に出会うのかなとなんとなく予感がした。

 

そして、自分の子育てに自信は持てないけど、

最低限、娘にご飯は食べさせているし、娘をたたいたりすることもない私は

頑張っているよね、と自分で自分を励ますような気持ちにもなれた。

 

日々の育児にちょっと疲れた人に読んでほしいと思いました。