1万円選書に当たった! 2

選書カルテをいわた書店さまにお送りして、待つこと1週間程度。

以下の選書リストと共に、いわた書店の店主から

メールが届きました。

 

「楽園のカンヴァス」

「始祖鳥記」

阪急電車

「万寿子さんの庭」

「トリツカレ男」

「きみはいい子」

「あん」

「役に立たない日々」

「共震」

「オリンピックの身代金」

「顔をあげて。そばにおるで。」

「手から、手へ」

 

既に読んだ本がある場合は

削除するか、交換できますとあったので

阪急電車」を削除してもらい、

送付していただくことに。

 

さてさて、到着を楽しみに待ちます。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

あらゆる人が抱えるあらゆる悩みに対する答えが書いてある本です!

私も読んで価値観が変わった部分がたくさんありましたが、その中でも「どひゃー!」って思った箇所を抜粋すると、

■相手が自分のことをどう思うか、嫌いなるかというようなことは、自分ではコントロールできないこと。だから、気にしても仕方がない。


私の場合は「こんなことしたら、常識のない人って思われるかな」「相手を不用意にびっくりさせてしまうかな」などと、つい気にして、発言や行動を控えたりすることがよくあるなって気がついた。

 

■「今は忙しいから」などと、本当にやりたいことを取り組まずにいるうちは、成功するかもしれないし、しないかもしれない、という「可能性」のうちに生きてるいる。例えば、小説家になりたいと思っているのに、仕事が忙しくて作品を書く時間がない、と言い訳しているうちは、可能性の中に生きることができるから、傷つかずに済むみたいな話。

 

やりたいことがあっても、それで生活できるのかな、とか考えてしまって、なかなか行動起こせないよな、でもそれは幸せを遠ざけていることなんだなって、思いました。

ベストセラーだけありますが、私にとっても3本の指に入る、お気に入りの一冊になりました。

そしてアドラー心理学の威力に感服です。

 

働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義

20代向けの「お金の教養」の本。著者はライフネット生命会長の出口治明さん。日本生命を定年間際で退職してから、ライフネット生命を立ち上げた、スゴイ人です。

この本は、私がこれまで読んだお金に関する本とは一線を画す ものでした。

もっとも感銘を受けたのは、出口さんオススメの投資術の話。
投資術といえば、どんな株がいいとか、不動産がいいとか、そういう内容を想定しますが、この本では、そういうことよりも大切なのは「自分への投資」とあります。
スキルを磨くために何かを学んだり、本を読んだり、はたまたいろんな人と交流したりして、自分の価値を高めていけば、今よりももっと稼げる自分になれて、将来的なリターンも大きいはず、ということ。
また出口さんの人柄が伝わる文章が、優しい人生の先輩に大事なことを教わっているような感覚で、とても元気が出ます。
私はすでに20代ではなくなったけど、もっと早くに読みたかったなあ。

 

 

 

チームのことだけ、考えた。

サイボウズというソフトウェアの企業の社長が書いた本で、著者の青野さんという人は、社長なのに、育児休暇を3回も取ったことがある、といういろんな意味でスゴイ方なので、よくメディアでも見かけるのですが、私はこの本を読むまでサイボウズという企業のことをあまりよく知りませんでした。

サイボウズの企業理念は「グループウェアソフトで、チームワーク溢れる社会をつくる」だそうです。
グループウェアとは、SNSのような広く大勢が使うものではなくて、閉じられた組織で使うコミュニケーションソフトみたいなものだそうで、サイボウズが開発したグループウェアのソフトを使って、世界中の組織のチームワークを高めることを目指しているのだそう。

本書で青野さんも書いているように、私たちは子供の頃から個人戦に慣れすぎて、チームワークを学ぶ経験は皆無だし、誰からも「それぞれの強みを生かして、力を合わせて、この目標を達成してください」なんて、教えてもらうこともなく、ただただ机に向かってそれぞれが勉強して、成績を競い合ったりして、大人になるひとが大半だと思います。
でも、大人になって感じるのは、ひとつの目標に向かって、自分の強みを生かし、力を合わせて、目標に向かうことの楽しさやワクワク感。それは、ものすごく大きな生き甲斐ややり甲斐につながるし、むしろ、お金を稼ぐことや、評価されることなんかよりも、そういうことのほうが、よりひとの本能的な幸せに近いのではないか。ひとつのテーマで、ワイワイブレストするのとか、いつもすごく楽しく感じるしなと、自分の経験からも強く感じます。

小学校や中学校にチームワークが溢れていたら、多くの会社にチームワークが溢れていたら、みんな、学校や会社にいくのが憂鬱になんてならないはず。
サイボウズの素晴らしい理念が、本当に日本中、世界中に広がるといいなって思いました。

 

まっ直ぐに本を売る―ラディカルな出版「直取引」の方法

25歳頃からぼんやりと「書店を開きたいな」と思い始めた私。
ところが当時、書店にまつわる話といえば、景気の悪いものばかり。
そりゃそうだ、仕入れ値も販売価格も固定されてて自由に値段がつけられない商品を扱ってて、その仕入れ値も定価の7割から8割ととても高く、残ったわずかな利益から様々な経費を引けば、ほとんど手元にお金が残らないことは考えれば考えるほど明らかなのです。
この「どう考えても儲かりそうにないビジネス」には、とても入っていく勇気ないなあって思ってたときに、ある人から「古書を売ればいい」とアドバイスをもらいました。確かに古書なら、値段も仕入れ値も自分が納得いくものにできる。それに、雑貨や飲食物など、粗利益の高いものをミックスすれば、なんとか利益の出る店になるかもしれないなあ、とぼんやり思ったりしたけど、ただ考えるだけで、何もせず今日に至るのですが笑
この本は、そんな私に新たなヒントをくれたのでした。

この本の中に登場する「本は人生のおやつです!」という大阪にある書店は「商品の7〜8割は古書で、残りが新刊」。新刊もお客様が注文したものだけを出版社から直接(取次を通さず)仕入れるというスタイル。
開店当初は、新刊の割合はもっと高かったけど、利益が出ないので自然と古書がメインのスタイルにシフトしていったとか。
この書店の店主は女性だとかで、勝手にシンパシーを感じる私。
「取次とやりとりしなくても、書店できるんかな?」とか「とはいえ、取次から勝手に本が送られてきたりすると困るな」とか、業界のこと知らないので抱いてた疑問もまるっと解決した。(つまり取次と付き合わなくても、問題なさそうということがわかったのです)

なんとなく自分が書店を開くなら、この「本は人生のおやつです!」のスタイルになりそう、とリアルにイメージができました。

本の内容としては、取次の問題点(書店が注文もしないのに勝手に取次から本が山ほど送られてくる指定配本や客の取り寄せに2週間かかることなど)や書店の経営不振を解決するには、出版社と書店の直取引を増やせばいいのでは?という投げかけがかかれた本でした。

 

1万円選書に当たった! 1

いわた書店という北海道の書店が行っているサービスで

「1万円選書」というものがあり、

(詳しくはこちら↓)

http://iwatasyoten.my.coocan.jp/form2.html

以前から申し込んでみたいと思っていましたが、

人気殺到で抽選とのこと。

 

2016年の8月頃に申込受付開始のお知らせがHPに出ていたので

申し込んでいたところ、

10月度の抽選になんと当選!

 

当選メールを見たときに、どれだけ心が弾んだことでしょう。

 

「選書カルテ」と呼ばれる、事前アンケートのようなものを

いわた書店に送付すれば、その内容から、

おすすめの本を選んでくださるとか。

 

カルテは1時間で速攻書きあげて

先ほどメールにて送りました。

 

さて、どんな本を選んでもらえるのか。とても楽しみ。

 

 

予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える

「予防接種を受けるかどうか、お母さんが判断してください。」


そんなこと言われても、産後の寝不足の頭で、まともに判断できないし、そもそも予防接種とはどういったもので、いつ何回受ければいいのか、誰も教えてくれないまま、気が付けば子どもはもう3か月。生ワクチンのBCGを接種するタイミングでした。早い人は、2か月でヒブと肺炎球菌ワクチンをすでに接種してるとかその時に知り、「出遅れた~」と、非常に焦ったものです。


この本を、妊婦のときに読んでいたらそんな失敗もせずに済んだのにって今になって思います。


予防接種に対する基本的な考え方は、予防接種を受けた場合の病気にかかる確率と、予防接種後の副反応が起こる確率を知り、2つを比較して、リスクの低いほうを選びましょうというもの。
この考え方に基づくと、やはり予防接種はなるべく受けられるものはすべて受けたほうがよいという結論になります。

 

ある助産師さんは、私に「予防接種はなるべくしないほうがいい」と言った。でもなるべくってどこまで減らすの?どれは最低限受けなきゃいけないとか、その根拠は?とか教えてほしいけど、その辺は曖昧な答えだったりする。


ナチュラル思考に染まってる人で、「一本も打ちません」なんて極端な人も、ネット上なんかには稀にいるから、新米ママさんは惑わされるのだ。

 

この本に、日本の予防接種にはビジョンがないって書いてたけど、まさにその通りの気がする。ビジョンがないから、いろんな立場の人がいろいろ言って、どういうスタンスで予防接種と向き合ってよいかわからず、周りは混乱してしまうんじゃないだろうか。